【モスクワ=遠藤良介】旧ソ連海軍の潜水艦「K-129」が1968年、ハワイ・オアフ島北西の深海に原因不明のまま沈没して乗員98人が死亡した事故に関する米国の資料がこのほど、ロシア極東ウラジオストクにある露太平洋艦隊の戦史博物館に引き渡された。

 事故は冷戦期の謎の一つとされており、ロシア側には「米潜水艦に衝突された」との疑念が根強く残っている。
 ロシアでの報道によれば、K-129は68年2月、核弾頭搭載の巡航ミサイル3発などを装備して極東カムチャツカ半島の基地を出港、3月8日ごろに消息不明となった。74年に米側がオアフ島北西の水深約5000メートルで同艦を発見、引き揚げを試みたが、艦体が割れて成功しなかった。

 事故原因をめぐり、ロシア側には蓄電池充電の際の爆発など諸説があるものの、多くの専門家は「米海軍の潜水艦が同じころに日本の横須賀基地で補修を受けていた」などとして「米潜水艦の衝突説」を唱え、米側はこれを否定してきた。
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