舞鶴市平の舞鶴引揚記念館で、企画展「引き揚げ再開第一船『興安(こうあん)丸』」が開かれている。朝鮮戦争などの影響で一時中断していた大陸からの引き揚げが再開し、舞鶴への入港第一船として脚光を浴びた興安丸の活動と当時の様子をパネル写真や新聞記事などで紹介しており、幅広い世代の注目を集めている。
NPO法人「舞鶴・引揚語りの会」(豊田信明理事長)が「興安丸にスポットを当てて、引き揚げの歴史を振り返ろう」と企画。救護班として乗船した日赤の医師や看護師らに聞き取り取材をした。
興安丸は昭和10年、三菱重工長崎造船所で建造された貨客船。引き揚げ活動が再開した同28年から33年までの5年間、中国やシベリアなどからの引き揚げ者約1万8000人を舞鶴港に運び、念願の帰国を実現させた。
企画展では、引き揚げ桟橋での肉親との再会風景などを写したパネル写真や「故国に感激の上陸」との見出しが躍る引き揚げ再開当時の新聞記事のほか、興安丸の模型や乗船者名簿などを展示。見学した体験者は当時の記憶を思い起こし、平和の大切さをかみしめていた。
10月28日まで。入館料は大人300円、学生150円。問い合わせは同館((電)0773・68・0836)。
NPO法人「舞鶴・引揚語りの会」(豊田信明理事長)が「興安丸にスポットを当てて、引き揚げの歴史を振り返ろう」と企画。救護班として乗船した日赤の医師や看護師らに聞き取り取材をした。
興安丸は昭和10年、三菱重工長崎造船所で建造された貨客船。引き揚げ活動が再開した同28年から33年までの5年間、中国やシベリアなどからの引き揚げ者約1万8000人を舞鶴港に運び、念願の帰国を実現させた。
企画展では、引き揚げ桟橋での肉親との再会風景などを写したパネル写真や「故国に感激の上陸」との見出しが躍る引き揚げ再開当時の新聞記事のほか、興安丸の模型や乗船者名簿などを展示。見学した体験者は当時の記憶を思い起こし、平和の大切さをかみしめていた。
10月28日まで。入館料は大人300円、学生150円。問い合わせは同館((電)0773・68・0836)。
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