◇ボイラー加熱不要--来年1月完成予定
 環境が主要テーマとなる来夏の北海道洞爺湖サミット開催地・胆振管内洞爺湖町の洞爺湖温泉で4日、温泉排水熱を有効活用するヒートポンプシステムのポンプ場の起工式が行われた。完成は08年1月末の予定で、同2月1日から温泉を利用するホテル、旅館、保養所など54軒に供給が始まる。計画では年間1340トンに上る二酸化炭素の削減が見込めるという。 同町と洞爺湖温泉利用協同組合の共同事業。同温泉では38~59度の源泉12本から毎分2トンをくみ上げているが、枯渇を防ぐため、高温の源泉だけでなく、低温の源泉を合わせて供給している。一部で重油ボイラーでの加温が必要となるが、二酸化炭素の排出量を抑制するため、温泉排熱利用が課題になっていた。
 計画では、温泉専用配水管の排水から熱エネルギーだけをヒートポンプで回収し、熱交換して温泉水の加温エネルギーに再利用する。システムが稼働すると、年間の省エネルギー量は原油換算で約300キロリットル(200リットルドラム缶1500本分)に上るとみられている。
 同協同組合の敷地に建設されるポンプ場は、縦横各10メートル、高さ6メートル。施設が完成すると現在の重油ボイラーの使用は停止される。【新庄順一】

9月5日朝刊
arrow
arrow
    全站熱搜

    akiyasu 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()