5万年以上に及ぶ歴史を持つといわれるオーストラリアの原住民、アボリジニが伝達ツールとして使う絵を「アボリジナル・アート」として紹介する展覧会が9月8日より、代々木上原のギャラリー「ギャラリー上原」(渋谷区上原1、TEL 03-3467-3932)で開催されている。
 厳しい自然の中で狩猟・採集生活を営んだアボリジニが情報の記録や伝達のために使った絵画表現。古くは地面や岩壁などに絵を描き生活手段として使われてきたが、1970年代初期に英国人美術教師がキャンバスにアクリル絵具で描くことを提言したのが「アボリジナル・アート」の始まりとされる。

 描き手に「アート」としての認識はないものの、ユニークで斬新な構図とスピリチュアルな感性が特徴のアボリジナル・アートは欧米で人気を博し、サザビーズなどのオークションでも高値が付くという。日本でもフリーのアボリジナルアート・コーディネーターとして日本と現地を行き来する元客室乗務員の内田真弓さんが企画を持ち込み、昨年同ギャラリーで初のアボリジナル・アート展を開催。好評を受け第2弾が実現した。

 今回は、オーストラリアの中でも中欧砂漠に住むアボリジニたちの作品を中心に展示。メルボルンを拠点とする内田さんが度々中央砂漠を訪れ、実際にアボリジニと交流を深めることでコーディネートした貴重な絵画作品25点以上を紹介する。会期中は、内田さんが現地で体験した話を披露するギャラリートークも随時開催。

 「オーストラリア・アボリジナルアート展」は9月17日まで。入場無料。
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