湖国三大祭りの一つ、大津祭の宵宮が6日、大津市京町3丁目の天孫神社周辺の市中心部で催された。提灯の明かりに照らされた13基の曳山(ひきやま)が祭りムードを盛り上げ、約2万3000人(びわ湖大津観光協会調べ)の人出でにぎわった。 各町内では、曳山に乗った子どもら囃子(はやし)方が笛や太鼓で「コンチキチン」と祭り囃子を夜空に響かせた。7日の本祭で使われるからくり人形や4基の曳山の新調された前幕などが展示され、多くの人が優雅で繊細な品々に見入っていた。
 曳山の一つ「殺生石山」の胴懸は復元新調され、曳山の左右両面に飾られた。約五十色の絹糸の刺しゅうで富を表す孔雀(くじゃく)と牡丹(ぼたん)を中心に、麒麟(きりん)や龍(りゅう)、鳳凰(ほうおう)が戯れる様子を表している。
 図柄は「孔雀に牡丹、幻想鳥獣文様」と呼ばれ、四百数十年前に中国で作られた掛物や敷物類。200年ほど前から胴懸として使ってきたが、すり切れや色あせが進み、今回、約9カ月かけて再現した。殺生石保存会の内林光秋委員長(75)は「躍動感ある作品に仕上がってうれしい」と話していた。
 本祭の7日は、午前9時に13基の曳山が天孫神社前に集まり、神事の後、午後5時半まで市中心部を巡行する。
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