◇無声作品など19本を--北大の学生ら実行委が開催
 「クラーク会館を映画小屋に」と、北海道大の学生らで作る北大映画館プロジェクト実行委員会が25日から4日間、映画祭「クラークシアター07」を札幌市北区北8西8の同会館で開く。無声映画を活弁士の語りとともに再現するほか、オダギリジョー主演の「アカルイミライ」や、ドキュメンタリー「選挙」などの長編、今年9月の札幌国際短編映画祭の出品作など計19本を上映する。【千々部一好】 オープニングセレモニー(入場無料)は25日午後6時15分から。昨年始まった札幌国際短編映画祭の生みの親、久保俊哉さんが映像教育の今後の展望について語り、レセプションもある。
 上映は26~28日。メーンの無声映画は、国内に十数人となった活弁士の一人、佐々木亜希子さんの語りで、小津安二郎の「生きてはみたけれど」と米国の喜劇「豪勇ロイド」を上映する。
 60年9月完成のクラーク会館では、かつては映画も上映された。同会館の月報(63年5月)によると、毎週水曜日に無料上映会を開いたとの記録があり、大学祭で上映会もあった。しかし、映画産業の衰退とともに回数が減った。同プロジェクトは映画小屋としての復活を目指して結成され、昨年12月に初の上映会を開いた。今回は2回目。
 同プロジェクト委員長、中鉢華鈴(かりん)さん(文学部4年)は「地域に開かれた映画祭を目指しており、一般の方も来場してほしい。映画館の必要性を学内に知らせるきっかけにもしたい」と話している。料金(1本)は前売り券400円、当日券500円、全期間のフリーパス2000円。問い合わせは同実行委(090・1305・4001)。
 ◇主な上映作品と時間◇
 【26日】12時10分=チルソクの夏▽14時35分=歌え!フィッシャーマン▽19時=アカルイミライ
 【27日】11時40分=アカルイミライ▽14時10分=活弁士と無声映画▽19時20分=選挙
 【28日】9時30分=歌え!フィッシャーマン▽13時55分=選挙▽16時20分=チルソクの夏
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 ■ことば
 ◇クラーク会館
 北大開設80周年を記念して建てられ、60年9月にオープンした学生会館。鉄筋コンクリート造3階建てで、延べ約6500平方メートル。講堂(510人収容)では講演会やコンサートが催され、大小の集会室はサークルが利用している。講堂の映写室には35ミリと16ミリの映写機があり、専任の映写技師がいたこともあった。
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